Top トピックス 【開催レポート】京都で語る表現の広げ方〜感性は地域を豊かにできるのか〜

【開催レポート】京都で語る表現の広げ方〜感性は地域を豊かにできるのか〜

今年8月に開催を予定しているCCF(シビックコンパス・フォーラム)本番に先駆けて、学生主催のフックイベントを開催しました。

今回のテーマは、「京都で語る表現の広げ方 〜感性は地域を豊かにできるのか〜」。

会場となった遠藤剛熈美術館には、NPO法人Sognatore代表の宮田さん、フリーペーパー制作団体「moco」代表の廣田さん、株式会社想結びの西尾創平が登壇。

地域における表現やアートの役割について、多様な視点から語り合いました。

なぜ地域に表現が必要なのか

前半のトークセッションは、「なぜ地域に表現が必要なのか」。

宮田さんは、音楽や映画、詩といった表現との出会いが、人が豊かに生きるうえで大切な役割を果たしていると語ります。また、自ら生み出したものが誰かの心を動かしたという実感は、創り手にとって大きな原動力になるとも話しました。

一方、廣田さんはフリーペーパー制作の経験から、「その街に住む意味」を見つけることも表現の価値の一つだと紹介。京都だからこそ出会える人や文化を発信することで、地域への理解や愛着につながっていると語りました。

京都だからこそ生まれる表現

続いて話題は京都という地域の特性へ。

京都には歴史や文化を守る土壌がある一方で、全国から学生が集まり、新しい価値観が流れ込んできます。

登壇者からは、こうした伝統と革新が共存する環境こそが、新たな表現やカルチャーを生み出しているのではないかという意見が語られました。

また、若者の挑戦を受け入れる風土がある一方で、卒業後の人材流出という課題も共有され、学生と地域社会をつなぐ仕組みの重要性についても議論が交わされました。

美術館で感じる「積み重ねる表現」

トークセッションの合間には、遠藤剛熈美術館の館内見学も実施されました。

館内には遠藤さんが12歳の頃から描き続けてきた作品が収蔵されており、東山や南禅寺を題材にした作品群は30年以上にわたり制作が続けられています。

一枚の作品に数年、長いものでは20年近い歳月をかけるという解説に、参加者は熱心に耳を傾けていました。

表現と社会をつなぐために

後半では、「まだ知られていない表現をどう届けるか」をテーマに議論が展開されました。

宮田さんは、作品だけでなく、その背景にある物語や想いを伝えることが、人と表現をつなぐきっかけになると語ります。

また、「文化」という大きな枠組みの中にアートがあり、その出発点には個人の興味や情熱があることも共有されました。

CCF2026に向けて

クロージングでは、廣田さんから「好き」のきっかけが将来の仕事や生き方につながる可能性について語られ、宮田さんからは人と表現が出会う新たなイベント構想も紹介されました。

今回のイベントを通じて見えてきたのは、地域を豊かにする表現の原点は、一人ひとりの「やってみたい」という想いにあるということです。

フックイベントで生まれた対話や気づきは、8月に開催されるCivic Compass Forum 2026へとつながっていきます。

今後どのような出会いや挑戦が生まれていくのか、さらなる広がりが期待されます。