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偶然をチャンスに変える「夢中」の力 ―― 踏み出した先で見つけた私の居場所|CCFメンバーnote

「何者かになりたい」 

昨年、このCCFの舞台で語られたその言葉に、胸を打たれた学生は少なくなかったはずです。私もその一人でした。

当時の私は、ただの大学生。何かを成し遂げたいという漠然とした焦りはあっても、何をすればいいのか、自分に何ができるのか、全く分かっていませんでした。そんな私が、株式会社想結びの西尾さんをはじめとする熱意ある大人たちと出会い、がむしゃらに行動する機会をいただいたことで、景色は一変しました。

昨年の経験を経て、今、学生実行委員長という大役を任せていただくにあたり、私が皆さんに伝えたいのは「スキルの向上」や「地方創生」といった綺麗な言葉だけではありません。もっと根源的な、「何かにハマり、泥臭く足を動かすことの圧倒的な楽しさ」についてです。

1. 地方への想い:東京か地方か、ではなく「その場所」で何を見るか

正直に言えば、私自身、今でも「まずは東京で、最先端の情報に触れてみたい」という気持ちを持っています。東京には東京の良さがあり、そこを否定する必要はないと思っています。

しかし、同時に気付いたことがあります。それぞれの地域が持つ固有の特性や、そこに流れる時間は、決して東京では代替できない唯一無二のものだということです。

私が大切にしたいのは、「地方の特産品を売り出しましょう」というような画一的な盛り上げ方ではありません。そうではなく、特定の地域に深く入り込み、その土地の人や文化に「ハマる」経験です。実際に足を運び、泥にまみれ、現地の人と対話する。その過程で生まれる感情こそが、今の私たち若者に最も必要な「生きる活力」になると信じています。

2. 「がむしゃら」が教えてくれた、自分自身の姿

私は以前、新潟県上越市でのアイデアコンテストに参加しました。そこで地域課題に向き合った時間は、私の人生において大きな糧となりました。

何かに夢中になって取り組むとき、私たちは必ず自分の「足りない部分」に直面します。思い通りにいかないもどかしさ、知識のなさ、実行力の甘さ。それらと真正面から向き合い、修正していく過程こそが、真の成長機会でした。

一人では折れていたかもしれません。でも、そこには共に悩み、走ってくれる仲間がいました。そして、何より温かく迎え入れてくれた地域の方々がいました。私にとって、上越で出会った方々はもう他人ではありません。「家族」のような存在です。

人と深く関わることで、人は磨かれます。自分一人では決して届かなかった視点や、乗り越えられなかった壁を、地域というフィールドが超えさせてくれるのです。

3. 偶然をチャンスに変える「行動量」

チャンスというものは、往々にして「偶然」の顔をしてやってきます。でも、その偶然を掴み取れるかどうかは、どれだけ打席に立ったか、つまり「行動量」に依存します。

「自分にはまだ早い」「もっと準備ができてから」 そう言って足踏みをしている間に、世界はどんどん進んでいきます。今の私たちが意識すべきは、完璧な計画を立てることではなく、まずは一歩外へ踏み出す勇気です。

地域に優劣はありません。東京も、広島も、新潟も、それぞれの魅力があります。大切なのは、あなたが「ここだ!」と思える地域を見つけ、そこで人を巻き込み、必死に頑張る経験を楽しむことです。その「夢中」になれる時間は、いつか必ずあなたの揺るぎない自信に変わります。

4. 今年のCCFが目指すもの

今年のCCFは、皆さんにとっての「きっかけ」の場でありたいと考えています。

かつての私のように、「何かを変えたいけれど、どうすればいいか分からない」と足踏みしている背中を、そっと、時には力強く押すようなイベントにしたい。私が西尾さんたちからいただいた「挑戦の機会」を、今度は私が実行委員長として、皆さんに繋いでいく番です。

ここで出会う仲間、ここで触れる地域の熱量。それをただの「イベントの思い出」で終わらせないでください。そこから一歩、自分の足で踏み出してみてください。

スキルなんて後からついてきます。まずは「この地域が好きだ」「この人たちのために何かしたい」という純粋な想いに身を任せてみませんか。

がむしゃらに頑張ることは、本当にかっこいいし、何より楽しい。 その楽しさを、このCCFで一緒に分かち合えることを楽しみにしています。

皆さんの「夢中」が始まる瞬間を、私たちが全力で作ります。 さあ、一緒に動き出しましょう!

CCF2026 学生実行委員長  大下 紗智香